ニュージーランドで最後に住んだモトゥエカという町の郊外、有機生活庵「あいむほーむ」があったところは、ニュージーランドの中でも特殊なところでした。多くのヨーロッパ人が住み、オルタナティブなライフスタイルを実践している人たちが、コミュニティのような村を築いていたところでした。そこで、私たちが仲良くお付き合いをしていたスイス人家族がいます。彼らは、私たちがそこに住み着く20年以上前に、そこで60ヘクタールの土地を手に入れ、素晴らしい楽園を作りました。彼らは、それを、パーマカルチャーともフードフォレストとも呼びませんでしたが、私たちの知る限り、ニュージーランドの中でも、最も素晴らしいガーデンの一つであったと思っています。

新しいあいむほーむの開発をするに当たっては、おそらく、私たちは、彼らの暮らしから参考にすることが多いだろうと思うので、このサイトでも、ご紹介したいと思います。あいむほーむのフェースブックを読んでいただいている方はよくご存知の、シローさん一家です。(シローですが、日本人ではありません。スイス人家族です。)彼らは、家も自分で建て、何もない牧草地から、20年かけて、果物や有機野菜の豊富な楽園を作り上げたのです。彼らは、パーマカルチャーのことも「福岡式自然農法」のことも、とてもよく知っていますが、そういった定義づけを必要としていません。畑を見ても、家を見ても、形にはまったことはしないのです。夏の最盛期には、畑はジャングルのようになります。電気も水車で起こし、それだけで生活します。冷蔵庫もテレビもありません。

彼らから学んだのは、人間は、自然の一部に過ぎないということではないかと思います。食のこと、健康のこと、幸せのこと、そういうものの原点を知っている人たちでした。

彼らの友人で、ニュージーランドのフードフォレストとして有名なところがありますので、その動画のリンクも、ここに貼って起きます。

シローとラニー
電気も電動ツールもない頃から立て始めた家
畑は、整然と並んでいない
トレーラーハウス
娘さんがティーンエイジャーの時に一人で建てたツリーハウス
恒例のピザパーティ、自作のピザ窯も素晴らしい