有機生活楽習宿で話すテーマの中に、「身口意」の話と「因果の法則」というのがあります。実は、この二つを分かれば、自分に起こることのほとんど全てを理解することができます。
「身口意」は、このFBでも何度もアップしていますが、身(やっていること)、口(言っていること)と意(考えていること)が、整ってなければ、人生は整わないということです。考えていることと言っていることが同じであれば「正直」、やっていることと言っていることが同じであれば「律儀」、していることと考えていることが同じであれば「誠実」というのですが、これを全て同じにすると「実直」と言い、整った(崩れない)人生がやってきます。
「因果の法則」は、「因」(やったこと、言ったこと、考えたこと)が、「果」(起こること)を決めるということ。もう少し詳しくいうと、「因」と「縁」(条件、環境)で「果」が決まります。「因」は、カルマとも言われますが、これは、前世とは関係ありません。「因」は、お分かりの通り、身口意のことですね。いずれも仏教用語ですが、仏教には、創造主(神)は存在しませんので、宇宙の誕生も全て、因果の法則で説明します。
じゃあ、いいことをすれば、いいことが起こるということですね、と思われるでしょうが、そう単純ではありません。「因」(身口意)が「果」をもたらすことは、その通りなのですが、「因」にも、無限の組み合わせがあるので、その結果である「果」もまた、無限に可能性があります。そこに「縁」が絡むので、さらに複雑ですね。では、どう考えるのがいいのでしょうか。
それは、まず、自分が望む人生のイメージを持つ、ということです。そして、そのイメージに相応しいことを考え、相応しい言葉を吐いて、相応しい行動を取るということになります。そうすれば、そのイメージ通りの人生が現れる。それが「因果の法則」。そして、その言葉と行動と考えに矛盾(食い違い)があってはいけません。それが「身口意」です。簡単ですねえ、ぜひ、実行してみてください。自分に不都合なことが起こっている人は、これを逆に考えて、自分の身口意と因果の何が間違っているかを発見すればいいのです。