今、「過疎再生」という本を読んでいます。そこに書かれているいろんな情報が、これからの「あいむほーむ再生」に役立ちそうで、興味があって、買ってみました。ところが、読み進むうちに、それとは違う何かが、自分の中に入り込んできている。それが何なんだろうと考えていると、ふと、それは、著者の松場登美さんの意識ではないかと感じたのです。

本には、群言堂が、いかに今の地位を気づいたか、過疎で消滅しかかっていた石見銀山が、いかに再生したかという情報やノウハウが、いっぱい書かれています。でも、私の中に入ってきたのは、そういう情報ではなく、松場登美さんという一女性の心であったような気がしたのです。

今までもよく、私は、本を読むのとインターネットで情報を見るのと何が違うのだろうと考えてきました。でも、今回、確信のように思えたのは、インターネットで得られるのは、ただの情報、でも、本は、書いた人の意識が伝わる、ということです。本を読むのとインターネット情報の違いがあることは、本を読んでいる人と、インターネットでしか情報を得ていない人を見れば、歴然とその違いが分かります。

私は、自分で本も書いたことがあるし、インターネット情報も発信してきたので、書く立場からも違いが分かります。意識の強さが違うのです。だから、当然ですが、それを読む側の人にも、その意識の伝わり方が違ってきます。情報は、「脳」にしか入りませんが、意識は、「心」に入り、永遠にその人に影響を及ぼすと思うのです。

今までの経験からも、インターネット情報よりも、本で読んだ物の方が、自分の体に染み込んでいるように思います。この本も読んで良かったなと思っています。