コハは、私たちがニュージーランドにいた時、普通に使っていた言葉で、私たちは、ドネーション(寄付)と言う意味で受け取っていました。今、ネットで調べてみると、コハは、ニュージーランド現地人マオリ語で、贈り物という意味のようです。

私たちがニュージーランドで最後に住んでいたところは、スピリチュアリティの高いところで、お金のために何かをしたり、働いたりすることが、主たる目的である人は多くありませんでした。しかし、無償で全てをできるほど、みんなお金に余裕がある人たちではありません。そんな時、よく使われていたのが、「KOHA(コハ)」です。日本語で、近いのは、お心付けという感じでしょうか。ニュージーランドの博物館などに入場する時も、入場料が要らないこともあります。そんな場合、入り口に「KOHA」と書いた箱が置いてあるのです。自分で払いたいだけのお金を入れてください、という意味です。助け合いましょうという精神であるように思います。写真のコミュニティランチは、近くのコミュニティで誰でも参加できたのですが、素晴らしいオーガニックのランチを食べて、費用は、KOHAです。

私たちが、今回、新生あいむほーむを始めるにあたって、以前ニュージーランドでやっていたような民泊(B&B: Bed & Breakfast)をすることは考えていません。しかし、何でもかんでも無償ですることがいいことかどうかも複雑です。それで、今、ここを利用された方に、お願いしようと考えているのが「KOHA」です。いただいたお金で、次の利用者の人たちのために使うお金という感じです。

毎回ご紹介している、ニュージーランドで私たちが魂レベルで繋がっていたスイス人家族がいますが、彼らは、自分たちで育てた野菜や、作った食品をオネスティ・ボックスで販売していましたが、そこに価格は表示されていません。KOHAなのです。その野菜を欲しい人が、払いたい金額を箱に入れていく。払わずに持っていく人もいれば、大きなお金を入れていく人もいる。私たちの友人は、その金額は、気にしていないのです。そんな世界を体験した私たちは、日本でどんなやり方をするのがいいのか、それを模索中です。