これは、竹炭の先生、新野さんから教えられた言葉です。私が、よく、知識を得ようと、いろいろ質問したり、自分の知識を披露したりすると、よく、「それを知ってどうするん?」と言われました。そんなものは、どうでもいいよ、という意味ではなく、あなたは、それをすることで、何に使おうとしているか、ということです。いつも話をする身口意も、身(行動)口(言葉)意(想い)が揃わなければ、意味がありません。行動が大事、ということになります。
今は、セミナーやワークショップ流行りで、たくさんの人たちが、そういう場に参加します。知識を身につけるためですが、その、知識さえ身に付かず、知って終わりという人も多いようです。勉強会に参加することが目的になってしまっているのかも。
知識は、もちろん、道具であって、目的ではありません。農業や食のことをいくら学んでも、その人が、料理もしないのでは、何の役にも立ちません。自然農とか言いながら、暮らしの中に料理や団欒がない人も多いのです。「身口意」の知識は、あなたの暮らしに、どんな意味を持ちますか?
有機生活庵「あいむほーむ」の有機生活楽習宿で話し合うことは、知識の勉強ではなく、最終的に、暮らしを「有機的」なものにするのが目的です。暮らしを目指さない知識?それを知ってどうするん。