暮らしのクオリティ(質)と言ってもいいと思います。それを書きます。

日本で40年暮らしたあと、ニュージーランドで30年間暮らし、再び、日本に戻って、いろいろなことを学び、体験しています。その中で、生活のクオリティが、今の日本は、低いのでは、という話です。

生活のクオリティというのは、いい家に住んでいるとか、庭が広いとか、そういうことではありません。生活のクオリティは、家のインテリア、エクステリア、庭にも現れますが、家のどこで何をするか、何を大事にするかというデザインだと思います。もう少し突っ込むと、生活(暮らし)の質を高めようという意識が、あるかということにつきます。できることは、人それぞれ違うし、時間の使い方、お金の使い方、みんな違うので、比較する必要は全くありません。けれど、その中で、少しでも質を良くするという工夫や考えを持っているかどうか、ということになると思います。

ニュージーランドは、平均的に、日本人に比べると、この生活のクオリティに対する意識は、高いと思います。決して、贅沢な暮らしをしている人たちではないけれど、その中にでも、いろんな工夫が見られます。家に何を飾るか、食事やお茶は、どこで、どうやってするか。家は、家族一人一人にとって、どんな意味を持つかと問うてみてもいいかも知れません。日本の場合は、そんなことを考えたこともない、という答えが返ってきそうです。

生活の質(暮らしのクオリティ)って何なの?まず、そこから始まるのかも知れません。お金でもないし、時間でもない。私たちは、テレビと電子レンジを使わなくなって、暮らしのクオリティは、上がりました。クオリティを上げようという意識を持っているかどうか、だと思います。