ニュージーランドは、自然豊かな国とか、核のない国とか、美しいイメージの国ですが、私たちが、あちらで30年間暮らして、一番感じたのは、ニュージーランド人のコミュニケーション力でした。私は、ニュージーランド人は、世界でもトップクラスのコミュニケーション力を持っていると思います。NZで学んだコミュニケーションについて、書いてみたいと思います。

いつも言っているのですが、コミュニケーション力は、会話力とは違います。どれだけ饒舌な人でも、コミュニケーションが上手とは言えません。コミュニケーションって何ですか?自分のことを相手に伝えるのも大事なことですが、それと同時に、相手のことを聞き出す力も必要です。言う力と聞く力、と言うことですね。

ニュージーランド人が、なぜ、コミュニケーション力があるかというと、フレンドリーだからなのですが、そのフレンドリーの中身が何かと言うことですよね。それは、自分をオープンにできること、相手に興味を持つこと、飾らないこと、人の目を気にしないこと、比較しないこと、などだと思います。これが、フレンドリーの正体です。フレンドリーじゃない人は、これができない人ということも言えますね。

私は、コミュニケーションを良くする秘訣の一つは、相手に半歩踏み込むこと、と言っています。ずけずけと人の中に入っていくのは、よくないと思いますが、いつまでも壁を作って、壁越しに、あれこれ話していても、いつまで経っても距離は縮まりません。半歩踏み込むことで、グンと距離が近くなりますが、そのためには、自分の中身を曝け出す必要があります。それができない人は、踏み込めないのです。垣根ごしに話をする人は、いつまで経ってもコミュニケーションができません。

ニュージーランドで、NZ人から、そんなことを見せられて、学び、今は、それを実践しています。なぜかというと、コミュニケーションが、とても大事だと思っているからなのです。