幸せは、つかまない。追いかけもしない、求めない、という話。

チルチルとミチルが、幸せの青い鳥を求めて、あちこち探すが見つからず、実は、家にいた、という話は、有名で、誰もがその通りと思うのだけれど、それを自分の場合に当てはめて理解する人は、多くありません。やっぱり、幸せが欲しい。

私が子供の頃、昭和30年代、日本は、敗戦の立ち直りに一生懸命で、みんな貧しかったけれど、幸せ感がありました。辛い時代が終わり、これから、いい時代に向かうという期待感と希望。みんなが貧しいから、幸せと思える時期でした。ブータンは、幸せ度が高い国として有名になりましたが、今は、そうでもないらしい。原因は、テレビとスマホの普及です。フェースブックで見た漫画がありました。ある女の子が、胸に「HAPPY」って書いたプラカードをぶら下げてる。それを見て、男の子が、「ずっとそれが欲しかったんだけど、どこで見つけたの?」と聞く。女の子は、「私が書いたの(I made it.)。」

幸せって何?

私が考える幸せは、今の自分の状態を幸せと感じることだと思っています。これは、能力なので、私は「幸せ力」と呼んでいます。本当はそれほど幸せとは思ってないけど、幸せだと思い込ませるのとは違います。本当にそう思える自分を育てるという力です。幸せと思っている人は、文句を言ったりしないし、不幸せだと思っている人は、不平や人の批判をよく言うので、分かります。幸せな人は、中から、幸せエネルギーが出てくるのです。そんなエネルギーを生み出す力。

幸せ力は、幸せとは何かを知る力でもあります。人生の豊かさとは、少し違います。豊かさを求めることは、悪いことではありません。そのために努力をしたり、それを得られる生き方をしたりするということです。幸せは、違います。今あるものを幸せと「知る能力」。そうするとハッピーだと感じるエネルギーが、出てくるのです。今日、幸せじゃない人には、明日の幸せは来ないという話。