食の会を始めて、みんながいろいろ話す機会が増えてきました。健康のこと、家族のこと、村のこと、どれもが暮らしです。食が暮らしの中で、大切なものだということを書いてみたいと思います。
今までにも書いていますが、ニュージーランドでは、お付き合いは、基本、夫婦一緒です。一緒に食べたり、飲んだりして、語ります。これは、お付き合いだけでなく、家族であっても同じです。食のあり方が、家族を作り、夫婦を作り、それが、地域や街を作っていきます。食卓・食畤を疎かにすれば、家族、夫婦が壊れ、地域が壊れます。
夫婦が一緒に集まれば、話題も会話の仕方も、夫婦同士です。男だけの飲み会や女子会とは、コミュニケーションの仕方が変わるのです。それができた方がいいし、それが家族や地域を作っていきます。相手の夫婦を見て、自分たち夫婦をみる。夫婦というのは、単に、最小単位の複数人の関係を言っているのであって、必ずしも結婚を意味しているのではないし、単身でも、食べる相手を選べばいい(夫婦を呼ぶとか)のです。
食が大切というのは、食べる「もの」ではありません。もちろん、それも大事ですので、正しい知識も必要ですが、どのように食べるか、それが暮らしです。誰と食べるか、何を語るか、どの場所で、どんな食べ方をするか、その全てが暮らしです。家は、そのための環境です。家のデザインは、食と大いに関わりがあるのです。あいむほーむが、ポトラック(持ち寄りの食事会)をよくするのは、食(共食)が、コミュニケーションを作るからです。暮らしは、コミュニケーションの上に成り立つと思っています。ニュージーランド人は、この共食が、そしてコミュニケーションが、とても上手です。家族や夫婦や友人と、普段から共食をしているからです。私たちは、そのニュージーランド人から学んだ共食の体験を、日本で広めたいと思って、ポトラックをしているのです。
